【石州瓦 来待黒】 島根県大田市大森町 石見銀山 H22 国指定遺跡 渡辺家 手洗い場 |
世界遺産・石見銀山遺跡(大田市)にある、 渡辺家住宅は、平成14年に国指定史跡とされています。 江戸後期の1811(文化8)年に建てられた銀山付地役人の居宅で、 銀山地区内に唯一現存する武家屋敷。 母屋は木造瓦ぶき一部2階建て、延べ床面積約223平方メートル。 土塀を巡らせて前庭を設け、奥に母屋や土蔵を配置する 当時の武家屋敷の特徴を伝えています。 復元工事では、1967年の改修時に実施された屋根の一部などを撤去。 屋敷全体をいったん解体して持ち上げ、 屋敷の土台基礎部分から江戸時代から明治時代に使われた工法で武家屋敷を再現。 使用されていた石州瓦を極力活用し、 木材も杉やベニヤ材を当時使われたマツやケヤキに戻してあります。 その手洗い場に、亀谷窯業の石州瓦 来待黒が葺いてあります。 来待黒は、来待石に鉄砂を混ぜたものをうわ薬にしてある色で、 一枚の瓦の上で、赤みが強いところ、黒みが強いところがあります。 そのため、屋根に葺いたときに混ぜ葺きのような陰影が生まれます。 (撮影 2011.12) |