【石州瓦 サビ瓦】 島根県 津和野町 H23 国名勝・堀庭園 |
300年の歴史を誇る奥津和野の名園 堀庭園 津和野町邑輝の国名勝・堀庭園内にある母屋、 2006年から8年にわたる改修工事が完了しました。 当時の瓦を洗い直し、状態の良いものと 亀谷窯業のサビ瓦を合わせて葺き替えとなっています。 主に裏山に面した母屋の側面と背面にサビ瓦が葺いてあります。 江戸時代から銅山経営に携わった堀氏の邸宅で、 木造2階建て、床面積約500平方メートル。 天井の高い荘厳な造りで、往時の威勢を今に伝えています。 母屋は1785年に建築され、増改築を繰り返し、 大正期に最大規模になったということ。 当主の間には、屋根の明かり取りで光を入れる工夫も。 平成17年7月に国指定名勝に指定されています。 切り落としの平瓦です。面取りの平瓦に比べて、 より直線的で瓦の波打つ表情がくっきりしています。 この鬼瓦も新しくサビ瓦で復原したものです。 作庭は1987年、堀家の裏山を借景とし、 数奇屋造りの客殿「楽山荘」があり、 庭には十三重の塔、雪見灯篭や滝といった 見事な景観を作り出しています。 (撮影 2011.11) |