伝統技法に基づく亀谷窯業の石州瓦
【来待石の天然の釉薬】と【高温焼成】にこだわりがあることを証して、
石州本来待瓦(せきしゅうほんきまちかわら)と銘々しております。
そして、伝統的建造物の復元に要望があり、復活製造したのが、
石州本来待瓦「サビ瓦」です。
本来待瓦は
水5割に対し来待石を粉砕したモノ5割で調合し施釉するところ、
サビ瓦は
水8割に対して来待石2割の釉薬を施釉いたします。
仕上がり具合は
淡い赤褐色。
ガラス質の被膜を形成する来待石の割が少ないため、
光沢が静かで淡く沈んだ風情のある色合い
錆を帯びる様を形容して「サビ瓦」と称されました。
■【施工例】日当の家
かつては、この地方においてもかなりの数が生産された時代があり、
現在残る古い石州の「赤瓦の町並み」の赤瓦がこれにあたります。
(写真 島根県浜田市 K邸)
登り窯の時代、
窯内のかすかな温度差と炎の加減によって
微妙な色ムラが生じていました。
品質上は何の問題もありませんでいたが、
不揃いで素材感まるだしの表情が
武家や裕福な層では敬遠され、
もっぱら商家や庶民の住まいに使われていました。
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(島根県 石見銀山) |
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(岡山県 吹屋ふるさと村) |
世界遺産石見銀山や
ベンガラで有名な備中吹屋など
今に残る歴史的町並みの多くは、
このサビ瓦で飾られています。
●和型(J型 現行モデル)面取り使用/56枚版
利寸:巾275×登り215 ±3
1u 約17枚
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●和型(J型 旧モデル)切落とし使用/63枚版
利寸:巾257×登り197 ±3
1u 約19枚
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●洋型(S型)/50枚版
利寸:巾267×登り257 ±3
1u 約15枚
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*その他、特別注文で本葺き瓦、和型80枚版、64枚版も承ります。
また特別サイズの瓦も手づくりで製作いたします。
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ここに復活を遂げた「サビ瓦」は、
亀谷家一子相伝の技であり、石州瓦産地に於いても
当家限りの製品です。
当時の製造技法を忠実に再現し、
少々無骨ではありますが、
堅牢為る品質は日本広しと言えども
当家が最高の物と自負致しております。
手間隙惜しみなく入魂した製品ですので、
完全受注生産とさせていただく旨、
何卒ご理解をいただきたく存じます。
【施工例】 津和野 国名勝・堀庭園
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