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90点 |
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ワンダラー |
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メディア 掲載日 |
主な対応ハード ニンテンドースイッチ |
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記述日 2024/03/31 |
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プレイ時間 200時間以上 |
攻略範囲 全ダンジョンクリアまで |
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良 い 点 |
長くつづくシリーズですが、このシレン6(といっても6番目の作品ではないが・・)で新たなスタートを切った感じになっていますねー。 シリーズを重ねるごとに、やや複雑化している印象はありましたので、個人的には良かったのではないかと。
ルール・仕様の変更により、シリーズ経験者も「今までとの違い」を確認しなくてはならないので、みんな1からのスタートとなるはずです。 新たな要素である手帳の追加などにより、コンピュータゲーム上で仕様の確認や新たな店売りの値段設定を確認できるなど経験者ではなくとも、ある程度はゲームのルールを把握できるゲームスタイルを確立しています。
今まで音楽を担当されていた、すぎやまこういちさんが、すでに亡くなっておりますので音楽がどうかは気にされるポイントであろうかと思いますが、200時間以上プレイしていても聞き飽きなかったので良かったように思います。 特にこういった「ローグライク」ゲームでは頭をフル回転させ長時間集中する必要がありますので、ずーっと流れている音楽がプレイヤーの思考をさまたげるものではいけません。 特に良かった曲は、仕掛けの修験道BGM・魃の砂丘BGM・特殊モンスターハウスBGMなど今までにない感じで良かったです。 その他の曲も非常に良かったですよ〜、個人的なお気に入りは桃まんダンジョンBGMで、キッツいダンジョン内でこの曲が流れると安心します(切実) レベルアップの時の掛け声も当然、新しく生まれ変わっていますぞ!ソイヤッ、サッ!!
音楽と同様に今までシレンシリーズをやってこられた方は3Dで描かれたシレンに対して、好意的な印象を持っておられないのではないかと思います。 風来のシレン2が3Dでキャラクターなどが描かれていましたが、私もこのシレン2は違和感が当時あり「やっぱドットだな」と思っていたんですよ。 このシレン6は久々のローグライクということで発売日に予約して買ったんですが、各ゲームメディアのサンプル画像などを見て不安に思っていました。 結果ね、「3Dでも全く違和感がない」ように出来ていましたわ。どうやっているのかわかんないですけど、なにかしらの工夫があるのだと思います。 例えば3Dは使っているけどドット絵と同じ処理をしてる・・とか。わかんないですけど。
インターネットを通じて風来人同士助け合いができる。 今回は特に報酬がないですが、こういうのも良いかなと。 目玉は、「自分で自分を救助できる」という点。他の方を助けるとポイントがたまります。 自分救助をするときに、そのポイントを使ってあらかじめ自身を強化できるため、素早く救助できるというメリットがあります。
新登場の要素が結構あります。満腹度150以上になると「ドスコイ状態」になり、罠を移動で壊せます。壁もほれます! 体力も上がり、攻撃力も増えます。デメリットは体験してのお楽しみですねー。 デッカイ敵の、「デッ怪」(そのままやんけ・・)、大砲や火炎放射器、神器とよばれる武器・盾、新アイテム、モンスターの子供の飼育、あの「消えたとおもってたヒロイン!」・・かなり楽しめましたねー。発売から2か月シレン6ばっかヤってました!
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悪 い 点 |
肝心のダンジョンの面白さですが、シンプルにした結果、当然わかりやすくはなっていると思います。 一言で言うと簡素。 やり込み要素として、アイテム・武器・盾・罠・モンスターの辞典っていったらわかりやすいのかな、「手帳」のコンプリートの要素があるんですが、レアアイテムがなかなか・・いや、なかなかなかなか出現ません。 「ダンジョンは簡単なのにダラダラとやり続けなければならない」という点がシレン6の一番の欠点です。 もう少し難しくするか、難しい条件をクリアすると一発で手帳が埋まるアイテムが手に入る・・とかを今後考える必要があると思います。 現時点で、嫌になるほどプレイして手に入れなければならないアイテムは、鑑定士の腕輪・全滅の巻物の2点かなと。 ※必中の剣という武器もありますが、手に入るダンジョンは最難関のダンジョンですので挙げていません。 挙げた2点はかんたんなダンジョンに何回も・何十回ももぐって手に入れるという苦行がありますので挙げております。 ハッキリ言ってダルいだけ。このゲームに飽きる原因とも言えますし、スパチュンさんの1000回プレイできるという、うたい文句を肯定させたいだけの要素であるとも言えると思います。 1000回は出来ないし、ふつうのゲーマーなら各ダンジョン数回でクリアできるレベルであろうし、そもそもそういう難易度設定でしょ? ホントに1000回やってもらいたいなら、ダンジョンの数を100〜200個用意する必要があるでしょーよ。
ユーザーインターフェイスがコマンドミスをさそう配置になっている。仕様? 特に壺を操作する時は要注意で、投げる・置くが隣どうしにあるため操作ミスで投げて壊してしまう事が多々あると思います。 壺選択 Aボタン決定 入れる 投げる 置く のカーソル移動間に何かしらの処理(ロード?おそらくはハードの性能上の問題かと思われます)が入ってしまった場合、置くを選択したつもりで、その前の投げるを選択してしまいます。ゆっくり操作するように気をつけましょう。
細かいバグがチラッ、チラッと。完成度はかなり高いので気にならないレベルだとは思います。
このダンジョンが面白い!!と紹介ができないのが残念です。杖・巻物が中心のダンジョン、店が多く登場するダンジョン、デッ怪しか登場しないダンジョン・・くらい?あまり特色があるダンジョンがなく、上記表記とかぶりますが「簡素」と見られがちな要因となっています。 罠師、モンスターの肉などは過去作でもありましたしね〜。 最難関への道としてのダンジョンが多かった印象で、こういうゲームデザインなんだと言えばまあ、そうかなと。 今までにない(ゲームデザイン)という意味では、良い点に入れています。
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総 評 |
今の風来のシレンシリーズは、1が第一作(テーブルマウンテン)、2が第四作(砂漠の魔城)、3が第六作(からくり屋敷。第六というのはDS1が1リメイクのため)、4が第七作(カヒタン島。第七というのはDS2がGB2砂漠の魔城リメイクのため)、5が第八作(フォーチュンタワー)と、とあるヒロインがあまり活躍しない時系列になっているような気がしていたんですが・・忘れていなかった・・・ 忘れていなかったチュンソフト!! 今作6で、あのデレン村にふれる描写と、彼女が再登場。これは今後のシリーズ展開に期待できるぞぉぉっと一人で喜んでいました。 ※発売順はシレン1→GB1→シレン2→GB2→外伝→DS1→シレン3→DS2→シレン4→シレン5→今作6かな。 (シレン4と5はPLUSという完全版あり) このシレン1.2.3.4.5.6というのがよくわからない仕様になっていて、そもそもシレン1は不思議のダンジョン2なので、シリーズを追っかけていた私にもよくわからないナンバリング付けになっている(汗)。 ※後で調べるとDS1とDS2がそれぞれシレン1とシレン2ではなく、ニンテンドーDSで発売された1と2であるというのが誤解の原因らしいです。DS1がシレン1であることも、ややこしい要素のひとつ。
一応、ひとつ言っておくことがあります。このゲームってジャンルが不思議のダンジョン・・という名称であるとされるんですが、これが正式に認知されるには、「他のメーカーもこのジャンル名を自由につけられる」ことが条件かなと。 あくまでもメーカー(が自由に表記できる枠内で)のジャンルが、不思議のダンジョンであって、正式にはダンジョンRPG(ローグライク)ですわ。 なんで、こんなことを言う必要があるのかと言えば、このシレン6には「スコアアタックが無い」というローグライク好きにとって欠点ともいえる特徴があるんですよねー。 そもそもゲームのキャラクターが文字ではない時点でローグライクじゃねぇだろ、という声もあります。まぁ・・もっともですわな。 グラフィックがバッチリついたローグライクゲームとしての面白さ・チュンソフトが独自に練り上げた面白さで、このゲームジャンルを日本で開拓してきた結果、チュンソフトの不思議のダンジョンが日本における・・もしかしたら全世界におけるローグライクの代表的なゲームと認知されてきた・・というのが今までの流れだと思います。 不思議のダンジョン=ローグライク ローグライク≒不思議のダンジョン みたいな。 私はスパイクチュンソフト、かつてのチュンソフトさんですけど、「まぁチュンソフトが言ってんだから自由だろ」とは思いつつも、何か引っかかるんですよね。 不思議のダンジョンというものの独自性を強引に出しに来ている感じ・・んー違うか・・そんな嫌な感じのものではないですが、ちょっと引っかかる。不思議のダンジョンというものだけでは、何か少し頼りない・・というか・・んー (誰かわかって!)
道中いきなり現れるフィーバータイムみたいなもの(リアルタイムで起きる突発イベント)・クロンの挑戦という達成するとメリットがあるチャレンジはマンネリ防止に良いと思いました。 リアルタイム系は、それこそローグライク好きの方には不評だとは思います。
新要素としてドスコイではないシレンの新形態も登場するんですが、活躍するのが1つのダンジョンのみ。 もしかしたら追加要素がアップデートで登場するのでは・・なーんて期待してたりもします。 全ダンジョンは制覇しましたが、最難関をクリアした後の要素は未プレイですので、まだまだ楽しめる・楽しみたいと思います。 ゲーマー・ゲーム好きを名乗るなら一度はふれて欲しいゲームですねー。面白いですよー、オススメです。
※要望を少し ダンジョン内で十字キーのみで操作したい・Bボタンちょい押しのアイテムウィンドウ開きをオフにしたい・敵モンスターの時間がかかる攻撃方法を簡略表現にしたい。
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音楽・演技の評価 |
快適性の評価 |
面白さの評価 |
ボリュームの評価 |
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3 |
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5 |
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