郷土の絶滅危惧種

桜江のイズモコバイモ
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Linuxプラットフォーム 最終更新日:令和6年4月21日 みんな Linuxer になろう!
ご注意:当館のホームページはすべて手作業でコーディングして作成しています。 生成AIは全く使用しておりません。 ご承知ください。
 ご覧になっているホームページはパソコン用です。 スマホなどの携帯端末ではうまく表示されません。

↑コロナ?
太陽プロミネンスじゃ!!
父の名がついた星
お詫び
 河川氾濫が懸念されるため、現在、館内には展示をしていません。 当分の間、希望者を対象にした観察会(銅ヶ丸鉱山や甘南備寺山など)および個人の観察活動(地表踏査や標本採集など)だけをやっています。 ご了承ください。
 事情があって館を留守がちにすることが多いので、当館へのご連絡はなるべく携帯電話の電話番号の方にお願い致します。 

目覚めよ!
スマホ狂いの子供達
 ←浜田地震の痕跡!?「鬼滅の岩」と「犬岩」
   (江津市桜江町猪瀬〜花河原) 関連記事へリンク
 まさか正月の元旦の日(令和6年1月1日)に能登半島であんな大きな地震があるなどと誰が想像できただろうか。
 元日のこの日、自分は朝早く県西部の津和野町へ出かけ、日本最古の岩石の産地をウロウロしていた。 能登半島地震が起きた午後4時10分ごろには自分は観察を終えて、車の中で一休みしながら山口県境付近にある露天温泉の情報をスマホで調べている最中だった、
 あのような甚大な被害が能登で起きていようとは知らず、のんびりと露天風呂に入ってくつろいでいた自分が妙に後ろめたく感じてしようがない。
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以前掲載した大ウケの記事、再び!
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目覚めよ!端末狂いの子供達 もっと自然体験を! 自然から学ぼう!
 ← 桜江層群の湖成層を調べて歩く中学生(平成21年ごろ)
 もうずいぶん前のことになるけれど真夏の暑さの中、桜江層群の中に薄く挟在している湖成層を調べて山中を歩いていた元気な女の子がいたことを思い出す。 このような忍耐強い女の子もいたけれど、反対に安易な動機で始めて三日坊主で終わってしまった男の子達もいた。 最近は室内で端末ばっかりいじっている子供達が多いと聞く。 もっと野外へ出て自然体験を深めてほしい。 そして、自然科学の知的好奇心を育んでほしいものだ。 関連記事へリンク
目覚めよ!端末狂いの子供達 ゲームやるなら自作パソコンだ!
 ← 当館の自作パソコンでゲームに熱中する子供達
(平成28年ごろ)
 平成30年7月の水害前までは当館には4台の自作パソコンがあって、土日には近隣の子供達がやってきてeリーグみたいになったものだ。 最近は小さな液晶パネルを指でなぞって一人孤独に遊ぶ子供達が多いように思う。 大きなディスプレイの画面を大勢で囲んで伸び伸びとにぎやかにゲームをプレイして遊んでほしいものである。

新緑の季節到来! 緑豊かな郷土の自然を訪ねよう!

今年(令和6年)の干支は”辰”・・・竜、龍
観音滝と竜神伝説の渕”べべの子渕”
 一昨年(令和4年)以来、市農林水産課の主催で観音滝周辺で行われた蘚苔類の観察会に何度か参加する機会があった。 自分は動植物の学問的な基礎がほとんどない「生きものオンチ」なので、コケの観察に最初は大変戸惑ったけれど回を重ねるうちに少しずつコケの特徴を見分けられるようになった。 ★観音滝の資料へ
 観音滝は観光地としてよく知られているけれど、これよりもさらに上流へ約500mの位置に大きな渕や軽微な滝と早瀬がいくつも連続しているところがあるのはほとんど知られていない。 ここにある一番大きな渕こそが、地元で竜神伝説として言い伝えられている”べべの子渕”に間違いないと確信している。 ★ベベの子渕の資料へ
 今年(令和6年)の干支は”辰”、つまり竜(龍)で、竜神伝説のある観音滝にとって大変縁起の良い年になってほしいものです。
↓ 観音滝 ↓ 竜神伝説の渕”べべの子渕”      ↓ 観音滝のホウオウゴケ
←「生きものオンチ」の自分にとって、観音滝周辺で自信をもって同定できるコケ。 駐車場から滝へ続く遊歩道と谷川との間の石垣や露頭にびっしりと生えている。
 


天然のエアコン「八戸の風穴」
★八戸の風穴の資料へ
★以前掲載した関連記事へ

「観音滝」
★観音滝の資料へ
★ベベの子渕の資料へ
★以前掲載した関連記事へ

「龍頭ヶ滝」
★龍頭ヶ滝の資料へ

「岩瀧寺の滝」
★岩瀧寺の滝の資料へ

「権現滝(虹滝と子滝)」
★権現滝の資料へ

甘南備寺山の山城跡へ行こう!
 新緑の季節こそ甘南備寺山は登山や観察会に最適だと思います。 特別に整備された登山道などはありませんが、尾根筋は大変歩きやすく、特に今年の1月に山城関係の専門家によって確認された甘南備寺山の山城跡は山頂付近の尾根筋上にあります。
 関連記事へリンク  
千丈渓の断層破砕帯を見に行こう!
 新緑の季節こそ千丈渓流域のウオーキングはもちろん観察会も最適だと思います。 当館の観察会のフィールドには千丈渓流域もありますが、これまでに広島県内や山口県内の自然史関係の団体を案内した観察会だけです。 地元の方達にも当館の観察会にどしどし参加していただきたいものです。 関連記事へリンク
本名山の不整合境界を見に行こう!
 新緑の季節も本名山の山麓周辺は大変歩きやすく、登山はもちろん観察会も最適だと思います。 地元の人達によって整備された登山道がちゃんとあって、「日本百低山」に入れてもらってもいいんじゃないかと思えるほど軽微な登山に最適の山です。
 関連記事へリンク  
権現滝へ捕獲岩を見に行こう!
 新緑の季節も権現滝周辺は大変歩きやすく、ウオーキングや観察会も最適だと思います。 当館の観察会のフィールドには権現滝流域もあります。 現在、権現滝の下流側は土砂災害の影響で状況が悪いので、長良側から行くよりも上津井側から行った方がよいと思います。
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★当館のコンセプト…「知識は結果ではなく過程」
 分け隔てなく多くの人たちがつどい、地域の自然の情報や資料を持ち寄って自主的に調べ答えを出していく、こういった探求的で発見的な活動を通して代償を当てにしない学習意欲しぶとい思考力を育みたいものです。

 ←「認知心理学から理科学習への提言」
 (湯沢正通編著 北大路書房 1998年  注:認知症とは無関係の本です)
(左の写真をクリックすると拡大写真にリンクします)

 「学社融合」という語が見受けられた学習指導要領が以前あったはずですが、しょせん「絵に描いた餅」にすぎなかったです。 本当の「学び」とは何かをもう一度考え直すべき時代が必ずやって来るにちがいない。

 ← 自分も感銘を受けた本
 令和4年9月の新聞に「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム〜次世代へのメッセージ 地球の未来を守る」という記事が出ていた。
 このフォーラムに出ておられた気候関係が専門のT大のA先生が子供のころ(中学生のころ)に読んで大変感銘を受けたという本が、自分も子供のころ(高校生のころ)に読んで大変感銘を受けた本であったので何だか少しうれしくなった。
  ← 画像をクリックすると詳細な記事にリンクします

 ← 「ChatGPTと語る未来」
 (リード・ホフマン GPT-4著 日経BP 2023年7月 )
 最近は自分もプログラムなどの勉強で生成AIを使うことが多くなった。 まだ依存ぎみというほどではないが、はたしてこれから生成AIを家庭教師みたいに使っていっていいものか、ちょっと疑問に感じている。
 1980年代、自分が20代のころ日本初の国産OSとして期待された「TRON」に大変興味を持ち、TRON関係の本を読みながら人とコンピュータとの関係はどうあるべきかを真剣に考えたものだった。 そして、それから40数年が経って今度は人とAIとの関係はどうあるべきかを真剣に考えるべき時代がやってきたのではないかと感じている。
 もはや自分も高齢者で次第に石頭になっていく自分を感じているけれど、いくら年をとっても新しい知識や技術を柔軟に修得できる年寄りでありたいと願っている。 なお、この本の著者の一人であるGPT-4というのはAIで、人間ではありません。
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 ← 左側「コンピュータ・アーキテクチャ」
      (坂村 健 著 共立出版 1984年12月 )
   右側「トロンからの発想」
      (坂村 健 著 岩波書店 1987年2月 )
 これら二冊とも現在は絶版になっているようなので、ここに掲載すべきではないかもしれませんが、自分が20代だった1980年代に日本初の国産osや日本の教育用コンピュータをめざしたオープンソースがあったことを強調したくてあえて出した次第です。
 特にBTRONが教育用コンピュータとして全国の学校に普及することに大変期待した。 もし、これが実現していたら、2021年からギガスクール構想に基づいて全国の小中学校の児童生徒一人ひとりに配布された情報端末は、すべてBTRONだったにちがいない。
 1980年代にNHKの番組で放送された「コンピュータの時代」シリーズを自分は毎回VHSのビデオに録画したものだったが、年月を経るとともにテープにカビが生えてしまって見れなくなってしまっていた。 しかし、最近、動画投稿サイトにあるのを見つけて久しぶりに見ることができた。 この番組で司会を務められた坂村 健博士のコンピュータに対する熱い思いをあらためて感じることができた。 また、コンピュータに無限の可能性を感じて夢と希望にあふれていた自分の20代のころをなつかしく思い出した。

 ← 高齢になったらゲームに熱中しよう!
 とにかく高齢になると、やたら古臭い「因襲」や「しきたり」にこだわったり、石頭になって融通が効かなくなり怒りっぽくなったりするものである。
 しかし、自分としてはいくら年をとっても新しい知識や技術を柔軟に修得できる年寄りでありたいと願っているので、以前から数学や物理、化学といった基礎科学をコツコツ学び直しながらPythonのプログラムやAIの基礎もコツコツ学んでいるけれど、やっぱり「若さ」というものを学び修得することだけは容易ではないです。 そこで何とか気分だけでも「若さ」を、ということで、最近になってもうずいぶん前に買ってあまりやらなかったシューティングゲームを再びやり出した。
 当館の屋根裏みたいな準備室にある自作パソコンで夜遅くまでゲームをプレイすることが多くなり、先日も夜遅くまでスピーカーの音量を上げて機関銃でドンパチやっていると当館の隣りの住人の方がやってきて、「音がうるさい!」といってひどく怒られてしまった。 しかし、久しぶりにゲームに熱中してみると何だか心も体も軽くライトな気分になって変に調子が良い。 とにかく、しばらくの間は理屈なしにゲームに熱中してみようと思う。
 最近はHPの記事にするようなネタがないので、去年の4月に掲載した記事を再度出しました。 まこと大チャクなやり方で大変申し訳ないです。

(令和5年4月22日掲載の記事)
銅ヶ丸の自然史を探求しよう!(美郷町銅ヶ丸鉱山)

←貫入境界の研磨サンプルと薄片

 銅ヶ丸鉱山へ行き始めてからもう二十年が経つけれど、鉱脈鉱床を含んでいる母岩の正体を自分はずっと解明できずにいた。
 鉱山跡地に広くみられるこの岩石を自分は「銅ヶ丸岩」とかってに命名して長く探求していた。 ところが先日、鉱山跡地付近で花崗岩が銅ヶ丸岩へ貫入して接している境界を発見することができ、銅ヶ丸岩は鉱山跡地よりも南側一帯に広くみられる火山砕屑岩(主に結晶質凝灰岩)がホルンフェルス化や珪化、鉱化を強く受けてできた複次的な岩石だという確信をようやく持てるに至った。
 上の写真(拡大画像へリンク)で研磨サンプルの下半分が花崗岩で、これに接して上半分が銅ヶ丸岩です。 境界線上の組織は、花崗岩の組織と銅ヶ丸岩の組織がモザイク状に噛み合ったようになっています。
「銅ヶ丸は自由なフィールド!」へリンク
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(令和5年4月22日掲載の記事)
新緑の銅ヶ丸へ行こう!(邑智郡美郷町銅ヶ丸鉱山)
  山中鹿之角 参上!
← 銅ヶ丸の「緑の滝」と鹿の角

 先日(令和5年3月中旬ごろ)、半年ぶりに銅ヶ丸鉱山へ行ってみた。 そして、また鉱山周辺の谷川で鹿の角を見つけた。 鉱山流域の谷川で鹿の角を見つけるのは、これで三度目である。
 山の中で見つけた鹿の角だから「山中鹿之角」である。

 銅ヶ丸一帯は未整備の大変危険な箇所が多く、とても観光的な鉱山にはなり得ませんが、その反面、納得がいくまで自由に露頭をハンマーで叩いて観察して歩くことのできるフィールドです。 まさに野外発見学習の絶好のフィールドだと思います。
 以前から当館では銅ヶ丸鉱山の観察会を希望者があれば秋以外のどの季節でもやっています。 決して個人や団体に参加を催促したりするようなことはしません。 真に興味のある方達に参加していただきたいです。
  
岩城山の屏風岩から見た三江線列車
(左が川本方面、右が江津方面)
屏風岩の資料へリンク
登山関連記事へリンク
注:右の地図は平成13年ごろに作成したもので、JR三江線は平成30年3月に廃線になっています。 レールはまだ残っています。

↑自然館周辺の絵地図
位置:〒699-4504
   島根県江津市桜江町大貫847-3
   ℡ 0855-93-0795 080-1645-0475
敷地面積:342.23平方メートル
建築面積:建面積113.59平方メートル
延面積:122.59平方メートル
構造:木造トタンぶき2階造り
施設:個人立博物館類似施設(自然史系)
   平成9年7月設立


開館時間:9時~17時
休館日:毎週水曜日、年末・年始
入館料:大人 200円 小中高生 100円
    六歳未満 無料

注:平成30年夏の豪雨災害から未だ完全復旧してませんので、館に不在のことが多くご迷惑をおかけするかもしれません。 ご了承ください。
ボタンをクリックするたびに画像が切り替わります。
 
↑マウスカーソル、オン!

インターネットには
二つの顔がある!
いくら科学技術が
進歩しても
人のモラルが
ついて行かなければ
何にもならない!

↑「猿の惑星」(1968年 20世紀フォックス)のDVDからキャプチャした画像

不時着した未知の惑星が、実は核戦争で荒廃した地球だったことを知り、愕然とするクライマックスの情景 人物はハリウッドスターのチャールトン・ヘストン(故人)

驚愕! 郷土の自然
平成25年8月の集中豪雨による被害

↑遊歩道に落下した巨石
(桜江町江尾の千丈渓)

↑道路も広場も畑も川になった
(桜江町田津 H氏より提供)

↑道路も広場も畑も川原になった
(桜江町田津 O氏より提供)


人類は地球を死の星にしてしまう史上最悪の生き物!
大量生産・大量消費の
経済社会反対!
国際競争より国際協調だ!
地球まるごとワンチーム!


我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか
✪ご注意
 二十数年前にホームページを開設して以来ずっと更新を続けてきましたが、HTMLのコーディングばかりでHP作成技術にさっぱり進歩がないので、これからはHTML以外のWebプログラミング(JavaScriptなど)も勉強しながらコツコツと当館のHPを進歩発展させていこうと思います。 
 なお、平成31年3月までジオシティーズのサーバーで公開しておりました当館の公式のHPは、ジオシティーズが3月末で廃止になったので残念ながら消滅しました。 これからは県内外の別のサーバーで当館のHPを公開していきます。 ジオシティーズのHPに掲載していた記事も少しづつ小出ししながら更新していきます。
 
●昨今のインターネットを用いた検索技術の向上のために個人の情報を他人が容易に入手できるようになった現状を懸念して、当館のホームページではなるべく個人や団体組織の実名を掲載することは控えさせていただいております。

●当館では、いわゆる人脈・金脈・政治力、”お上のお墨付き”といったことには、あまり依存しないようにしています。 御了承ください。

平成9年設立以来、コツコツと展示収蔵資料のデータベース化に取り組んでいたはずですが、平成15年ごろからだんだんと怠慢化して今日に至ってしまいました。 大変遺憾に感じています。
 平成13年ごろに作成した展示資料一覧を参考までに下記にリンクしました。(整理番号は削除しています)
隕石展示資料  化石展示資料  岩石展示資料  
鉱物展示資料  光る石展示資料  郷土の岩石展示資料

 以後今日に至るまで資料の収集活動と多くの方達からの寄贈を受けて、現在では莫大な量になってます。 数年前の豪雨災害で浸水したにもかかわらず、さすが「石は水に強い!」ことを痛感しました。

 地域の人達、特に地域に住む子供達に地域の自然史の特徴を知ってもらいたいという趣旨で手作りした「再発見!江津の自然史」の展示コーナーです。

✪お詫び‥‥豪雨災害に関して
:平成30年7月豪雨に続き、令和2年7月豪雨でも当館は浸水しました!
館の水害状況の記事へリンク
 平成30年7月上旬に発生した豪雨災害では当館も浸水し多大の被害を被りました。 このたびの当館の被害は壮絶なもので、館内の展示を復旧させるにはまだまだ多大の時間と労力が必要かと思います。 復旧途中の展示でよろしければご来館ください。 しばらくの間、入館料は無料にしています。 御了承ください。

← 館入口付近の壁際に掲示した洪水時の最高水位

↓ 自宅付近(桜江町田津 平成30年7月7日午前5時ごろ撮影)







 大量生産・大量消費の経済社会が地球環境の破壊とそれに起因する自然災害の多発を誘導しているのは事実なんだろうと思います。
 にもかかわらず、世間では相変わらず経済の活性だの人口増加などと言って、真剣に地球環境の悪化に目を向けようとしてないのですが、元来、高等生物であるほどその数が少なくなくては自然界のバランスはうまくとれないはずです。 他の生き物たちから見れば、人間は地球を死の星にしてしまう史上最悪の生き物のように映っているかもしれないです。
 外国語教育やプログラミング教育もいいですが、10年後に改訂される学習指導要領では、ぜひ、地球環境などの自然を科学的に学習させるような内容を多く盛り込んだ教育課程にしてもらいたいものです。

我が郷土にも隕石クレーターの跡がある!? 郷土出身の異端の科学者・・・M先生

 当館のやっている野外発見学習というのは、一回限りの自然観察会みたいなものでは到底できないもので、ちゃんとした問題意識を持って長期間にわたって継続して活動しなければなりません。 わからなければわかるまで何度でもフィールドへ足を運び、自分の納得のいくまで露頭をハンマーで叩きまくって歩く、といった感じのものです。
 こういうわけで、当館のやってることは非観光的で、ブルジョア社会の経済活動にはほとんど役立たないものです。
 特に地質などの自然史関係の野外発見学習は、あまり経費をかけずにでき、郷土の自然を対象にした探求的な学習に最適です。 自分自身、「石」というものに特に興味があるというよりも、石を材料にした発見学習に強い興味があるという感じで、「そこに石があるから」といった動機からです。

 やっぱり、一番興味があるのはビッグバン宇宙論とか重力波とかアインシュタイン方程式とかいった宇宙の自然史みたいなものですが、しょせん自分には机上で本を読んで勉強するだけで、とても発見学習にはなりません。 やはり、プロの研究者になって高度な観測機器や分析機器を駆使できるようでなければ、という感じです。

 筆者の遠い親戚の人に数年前までY大で惑星間物質の研究をされていたM先生という科学者がおられます。 M先生は跡市町出身で、先生のお父さんは桜江町川越渡地区の出身です。 先生は、平成4年12月10日に島根県美保関町の民家に落下した隕石について一番先に分析され、その結果を公表された方です。 また、江津市島の星町にある隕石神社に祀ってある隕石を調べられ、その実態を明らかにされたこともあります。

 先生は、アメリカのNASAへも何度も行かれていて、月面の地下には太古の地球に生きていた生物の化石が埋蔵されている、という説を持っておられます。 また、地球上にみられる何とも説明のつけがたい特異な地質体やその構造などを地質時代の巨大隕石の落下で説明される傾向の強い研究者で、現職のころから地質学者達とそれがもとで大ゲンカをされてこられました。 まこと、非凡な才能を持った異端の科学者という感じです。

 自分が二十代のころに読んだジェームズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」というSF小説を思い出します。 月面で5万年前に死んだ宇宙飛行士が発見されたことからこの小説は始まります。  まこと、AIやスマホなどのように、それまではSFの世界の話でしかなかったことが、現代社会では次々と現実のものになっていることを思うと、M先生の説も、、、、という感じがしてきます。
 郷土の自然うんぬん、、、などと言って山の中を歩いて石ばっかり叩いていると、だんだんと自分の頭も石頭になっていくような錯覚を感じます。 自分もM先生のように既成の観念にとらわれない自由な発想ができる人間になりたいものです。


巨大隕石落下の痕跡? 浅利の異様な地質体と異様に深い谷
(江津市浅利町 浅利隧道付近の山中)
下位側が溶結凝灰岩の層、上位側が同質の不淘汰角礫岩の層
不淘汰角礫岩

 雨の降る夜は女の幽霊が出る、というので有名な浅利隧道の近くにある山中には、以前から筆者としてもずいぶん不思議に感じていた露頭がけっこう広い範囲に観察できます。
 上の左側の写真は、再結晶がかなり進んだ溶結凝灰岩の層の上に整合的に同質の不淘汰角礫岩の層が堆積しています。 当初は何かの自破砕か、あるいは断層角礫岩だろうかと思いましたが、どうもそうではないみたいです。 もしかして層面地すべりの痕跡かもしれません。 しかし、露頭の北側には、すり鉢状の深い谷が海岸側へ伸びていて、まるで隕石クレーターに侵食が進んでできたような形状をしています。
 もしかして、この付近に衝撃ガラスとか衝撃変成岩などがあるかもしれません。 これからもコツコツ観察活動をやっていこうと思います。

浜田地震の身近な痕跡
甘南備寺山

溶岩円頂丘跡を
歩こう!


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 甘南備寺!

千丈渓は自然観察の宝庫!

江津の磯は自然観察の宝庫!

銅ヶ丸は自由なフィールド!

自作PCでPCを学ぼう!

郷土の自然を探求しよう!

水晶と名水の山「本明山」

日本最古の岩石を訪ねて

集まれ!”わらべ”

長久の霰石を探そう!

超高圧鉱物を探そう!

江津波積の青色片岩
TEST用
奥飛騨の肋骨状巻雲

(H18年10月神岡にて)
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躍動する雲海

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