最近はHPの記事にするようなネタがないので、去年の4月に掲載した記事を再度出しました。 まこと大チャクなやり方で大変申し訳ないです。
(令和5年4月22日掲載の記事)
銅ヶ丸の自然史を探求しよう!(美郷町銅ヶ丸鉱山)
←貫入境界の研磨サンプルと薄片
銅ヶ丸鉱山へ行き始めてからもう二十年が経つけれど、鉱脈鉱床を含んでいる母岩の正体を自分はずっと解明できずにいた。
鉱山跡地に広くみられるこの岩石を自分は「銅ヶ丸岩」とかってに命名して長く探求していた。 ところが先日、鉱山跡地付近で花崗岩が銅ヶ丸岩へ貫入して接している境界を発見することができ、銅ヶ丸岩は鉱山跡地よりも南側一帯に広くみられる火山砕屑岩(主に結晶質凝灰岩)がホルンフェルス化や珪化、鉱化を強く受けてできた複次的な岩石だという確信をようやく持てるに至った。
上の写真(拡大画像へ
リンク)で研磨サンプルの下半分が花崗岩で、これに接して上半分が銅ヶ丸岩です。 境界線上の組織は、花崗岩の組織と銅ヶ丸岩の組織がモザイク状に噛み合ったようになっています。
「銅ヶ丸は自由なフィールド!」へ
リンク ↑ マウスのカーソルを画像上へ置くと他の記事へ切り替わります(令和5年4月22日掲載の記事)新緑の銅ヶ丸へ行こう!(邑智郡美郷町銅ヶ丸鉱山) 山中鹿之角 参上!
← 銅ヶ丸の「緑の滝」と鹿の角
先日(令和5年3月中旬ごろ)、半年ぶりに銅ヶ丸鉱山へ行ってみた。 そして、また鉱山周辺の谷川で鹿の角を見つけた。 鉱山流域の谷川で鹿の角を見つけるのは、これで三度目である。
山の中で見つけた鹿の角だから「山中鹿之角」である。
銅ヶ丸一帯は未整備の大変危険な箇所が多く、とても観光的な鉱山にはなり得ませんが、その反面、納得がいくまで自由に露頭をハンマーで叩いて観察して歩くことのできるフィールドです。 まさに野外発見学習の絶好のフィールドだと思います。
以前から当館では銅ヶ丸鉱山の観察会を希望者があれば秋以外のどの季節でもやっています。 決して個人や団体に参加を催促したりするようなことはしません。 真に興味のある方達に参加していただきたいです。